桃の花と遺跡博物館
4月の始めのことです。笛吹市では桃が満開を迎えたので、桃の花祭りの黒駒会場に行ってきました。あの黒駒の勝蔵の出身地ですよ。何十年か前の時代劇「清水次郎長」では、露口茂さんが演じてましたね。
祭りと言っても何か催し物があるわけでもなく、駐車場も無いので、花見客たちは私道入口のスペースに車を停めていました。まわりは桃畑ですが、この一画だけ桃の下に菜の花がびっしり咲いていて、その間を散策できるようになっていました。ジェラートと草餅の出店で各々好きなおやつを買い、ほうとうの店で昼食をとってから釈迦堂遺跡博物館へ。
縄文土器を模った皮種で、小倉と白餡の2種類があります。小倉はこし餡の中にみずみずしい小豆の蜜煮が入っていて少し甘めです。山梨県ということで白餡には干しブドウが入っています。
縄文の土偶や土器が大量出土
出土重量30トン、5599点が国の重要文化財という圧倒的な数の縄文土器や土偶が発見された釈迦堂遺跡。これは三内丸山遺跡に次ぐ規模だそうです。遺跡は中央自動車の釈迦堂PAの下に埋め戻され、PAからも徒歩で行ける場所に博物館が建っています。甲府盆地が見渡せる前庭は桜や桃が満開でした。
1階は企画展で、2階が常設展示場です。小さな土偶の欠けらがガラスケースにぎっしり並べられ、土器の数々が森の小径を行くイメージで年代順に配置されています。広くはないものの膨大な数の出土品がコンパクトに展示されており、見応え十分です。一際目を惹く水煙文土器は単独展示され、俳優の井浦新さんを起用した分かりやすい解説ビデオが館内に流れていました。
釈迦堂最中
赤坂屋 山梨県笛吹市一宮町末木854-3 0553-47-0163 日曜定休 1個151円
笛吹市役所一宮支所の東隣で、遺跡博物館からは2kmほどです。桜餅や団子の他、ショートケーキや焼き菓子などの洋菓子もあります。車は店前に1、2台停められます。