6月21日:随分遅くなりましたが、5月の最中旅を掲載しました。
このブログは初めてですか?
最中の旅人や最中についての紹介ページがありますので是非ご覧ください。PCでは右列に、スマホでは一番下にリンクがあります。
テーマ別・都道府県別の一覧はこちら
「最中は語る―テーマ別一覧」
最中とその由来を求めて 行ってきました最中旅
6月21日:随分遅くなりましたが、5月の最中旅を掲載しました。
このブログは初めてですか?
最中の旅人や最中についての紹介ページがありますので是非ご覧ください。PCでは右列に、スマホでは一番下にリンクがあります。
テーマ別・都道府県別の一覧はこちら
「最中は語る―テーマ別一覧」
5月のことですが、吉良町に行ってきました。あの吉良上野介の所領です。名鉄蒲郡線の上横須賀駅東側の「赤馬の径」を北へ向かい、上野介義央(よしひさ)の菩提寺である華蔵寺へとたどり着きました。
寺の駐車場には馬に乗る上野介の像が立っています。治水や塩田開発などに尽力した上野介は、よく農耕用の赤馬に乗って領民の暮らしを見て回っており、「吉良の殿様良いお方」と慕われていたそうです。赤馬の径沿いにも馬の石像や吉良家についての解説板があります。脇の小道に停車して急いで見てきました。電車で行くなら、上横須賀駅前のカフェに無料レンタサイクル「赤馬Go!」があるので便利かも。
民芸品の馬のような形の最中は2種類あります。焦がし種には程よい甘さの粒餡が、桃色の皮種には風味豊かな抹茶餡が入っています。小振りに見えますが、厚みがあります。
清和源氏の血を引く名家の三河吉良家は赤穂事件で改易となり断絶してしまいました。後に判官びいきの江戸庶民の間では吉良を悪役とする赤穂浪士の物語がもてはやされ、吉良公はすっかり悪人として見られるようになりました。
華蔵寺には訪れた俳人による「行春や憎まれながら三百年」という句碑が立っています。最近は明智光秀や田沼意次のように歴史上の人物を再評価する流れがあります。何が真実かはわかりませんが、吉良の人々にとってはよい殿様だったことは間違いないようです。
東角園 愛知県西尾市吉良町上横須賀菱池3 0563-35-3555 水曜定休 1個125円+税
位置的には上横須賀駅の南で、赤馬の径沿いです。蔵を模した立派な店構えで、入口には赤馬の石像があります。吉良公が築いた堤防の「黄金づつみ」や小説「人生劇場」、吉良の仁吉など郷土に因んだ品の他にも、豊富な種類の和洋菓子があります。駐車場も広いです。
信楽町の次は甲賀流忍者の本拠地、甲賀市甲賀町にやって来ました。森の中にある忍術村で忍者修行体験をするのです!汚れてもいい服装に着替えて入村し、九つの修行に挑みました。
石垣登りや塀越え、塀の際の横歩きに丸木の壁の横づたい。忍者装束の小さな子供たちも頑張っています。ジップラインや一本橋などの最後は水蜘蛛の修行です。通りすがりに何回か見たのですが、全員が池に落ちています。一人だけ渡り切った子がいまして、最初は落ちたそうですが、コツをつかんだらしく、すいすいとガイドロープを引いて渡り切りました。お見事!大人の体重では無理そうなので、旅仲間の小学生が挑戦するも、こちらは敢え無く落水。
甲賀流忍術の巻物を模した皮種は滋賀県産もち米を使用し、中には程よい甘さの粒餡が入っています。忍者の絵が描かれた紙が巻かれ紙紐で留められています。販売個数は5個セットからで、箱入りと箱無しがあります。
忍術村には講談や漫画に登場する猿飛佐助の碑や、伊賀忍法帖の撮影に使われた大仏の手もありました。土牢らしきものも。手裏剣道場では投げ方を教えてくれ、的に命中したていで写真を撮らせてくれます。ところで、甲賀市は「こうかし」と読みますが、甲賀流忍者は「こうが」だと思っていました。忍術村の人に聞いたら忍者も濁音ではなく「こうか」が正しいそうです。
甲賀市には2022年にポケモンのマンホールの蓋が設置されました。スポーツ公園と観光案内所、くすり学習館前の広場の3ヵ所です。こちらも全て見てきました。また、今回は寄れませんでしたが、忍術村とは別に忍者屋敷もあり、観光案内所にも忍者館があります。帰りがけに気付いたのですが、忍術村での修行に夢中になっていたので、村内のからくり屋敷に入るのを忘れていました。
菓子長 滋賀県甲賀市甲南町野田594-4 0748-86-0001 無休 5個セット1,150円+税~
甲南ICから2kmほどの県道4号草津伊賀線「野田」の信号近くです。この本店以外に市内に4店舗あります。甲賀流最中、くノ一最中、どらやき、パイ饅頭の他、フルーツケーキなどの洋菓子も。にこやかな「またお越しください」が印象的。広い駐車場あります。
地図で見た時になんと読むのだろうと思ったのですが、「しがらき」でした。甲賀市信楽町の信楽IC近くの森の中に聖武天皇の離宮として建てられた紫香楽宮跡があります。旅の仲間たちは興味がないらしく一人で宮跡を散策。一旦は都と定めるも半年経たずに平城京へ戻ったそうで、今は社と礎石を遺すのみでした。
信楽の街では信楽焼ミュージアムを見学してから、たぬきが店先に並ぶ通りを眺めました。信楽焼は個人的には湯飲み茶わんのイメージが強いのですが、来てみるとたぬきだらけですね。なんでも昭和天皇をお迎えした際に、たぬきの焼き物に日の丸を持たせて歓迎した様子がニュースで取り上げられ全国に知られるようになったそうです。
丸々とした信楽たぬきの皮種は近江産羽二重餅。つぶし気味で硬めの粒餡は十勝産の小豆。甜菜糖を使い甘さ控えめに炊かれた餡がたっぷり入っています。包み紙には日の丸を持ったたぬきが描かれており、注文時に餡を詰めてくれます。
昼食にたぬきうどんを食べたのですが、関東で言うところの揚げ玉が入ったたぬきうどんは関西ではハイカラうどんと呼ぶのだとか。ちなみに油揚げが入った蕎麦はたぬきそば。我々が食べた店のたぬきうどんには揚げ玉と甘辛煮の油揚げと玉子に刻み海苔とねぎが入っていて、たぬき、きつね、月見の全部乗せうどんでした。
大通りを戻り、現代風のかわいいたぬきを写真に収めたり、小さい置物や箸置きなどをそれぞれ購入し信楽駅へ。運転担当以外の者は信楽高原鐡道に乗車。駅には忍者のラッピング車両が停まっており、向かいのプラットフォームには信楽たぬきがずらりと並んでお見送り。1両編成の電車は観光客でほぼ満席でした。紫香楽宮跡駅で降りて車班と合流し、忍術村に向かいました。
菓子吉舟川 滋賀県甲賀市信楽町西494-4 0748-82-3110 水木定休 1個280円
信楽駅入口から大通りの国道307号を西へ1km程を北側に回ってすぐの小さな店です。壁に描かれたたぬきの絵が目印。店の半分はおもちゃとラムネなどで、小さなカウンターに和菓子が並べられています。最中の他に、丁稚羊羹や季節のフルーツ大福があり、どれも砂糖ではなく甜菜糖が使われています。車は1台停められます。
2日目は会津若松からです。鶴ヶ城の北東へ2.5kmほどの飯盛山に白虎隊自刃の地があるのですが、その隣のさざえ堂を訪れました。三層の二重螺旋構造で、正面入り口から上っていくと、最上階を折り返し無しで回って裏の出口へ下りていく仕組みです。全国で5棟が現存するうちの一つでした。
会津若松の次に訪れたのは栃木県の鹿沼市です。日光東照宮の造営に携わった彫り物師たちが鹿沼に留まり彫刻屋台を作ったそうで、動く陽明門と呼ばれる屋台の数々が修復や再建、新作されたりして今にその姿を受け継いでいます。27台が集まる今宮神社の屋台伝承行事はユネスコの無形文化遺産に登録されています。屋台は保管場所にて公開しているものがいくつもあり、今回はそのうちの2ヵ所に寄りました。
屋台を模った最中は大中小と3種類のサイズがあり、画像は中と小です。大は予約が必要です。甘さ控えめの粒餡にハチミツが足されています。小は柚餡もあります。
最中店のすぐ近くにある木のふるさと伝統工芸館には華やかな石橋町の屋台(下の画像参照)が展示されています。入館は無料で鹿沼組子の展示もあり、有料で組子体験もできます。もう1か所行ったのは屋台のまち中央公園の彫刻屋台展示館。こちらは入館料200円で3台の屋台があり、時代が異なる屋台の特徴や彫刻で表されている事柄などをガイドの人が説明してくれます。
鹿沼は特産の鹿沼土を使ったサツキの栽培が盛んです。ちょうどサツキの時期ということもあり、鹿沼花木センターへ。あいにくの雨でしたがなかなかの人出。盆栽カフェの苔玉スイーツは売り切れで、旅の仲間の一人は花畑オムライスを注文。他の人は鹿沼やきそばの店でテイクアウェイ。物産販売所で鹿沼土、赤玉土、腐葉土を模したクッキーを購入して帰りました。
追記:行きがけの新潟市内で綺麗な色の鳥が飛んでいるのを目撃。朱鷺色だ、綺麗だなと眺めてハッとしました。もしかして朱鷺!?大きさからしても、あれは朱鷺だったのではないかと思っていますが、どうでしょう?
御和菓子司松月 栃木県鹿沼市麻苧町1550 0289-64-2558 木曜定休 大・中・小:1個400円・200円・100円+税
市役所や今宮神社から300mほど南の県道14号沿いです。まんじゅうや芋羊羹、桃山のサツキの里などあります。水まんじゅうも評判のようです。駐車場は2軒右隣の足利銀行駐車場の中に6台分あります。