山々を臨む農業公園
3月に入ってしまいましたが、今年最初の最中旅に出かけました。東海エリア最大級の梅まつり開催中のいなべ市です。10日程前から始まっていたのですが、梅林がある農業公園は気温が低く、全体の三分の一くらいしか咲いていませんでした。それでも訪れる車が入口で列をなし、犬連れの家族や中国人女子グループなどが、薄っすらと雪を被った山々をバックにした梅林にカメラを向けていました。
会場内には飲食コーナーもあるのですが、花粉が舞う屋外でマスクを外せないので、来る途中にあった赤そばの店で昼食をとり、椎茸最中がある市街地の和菓子店に向かいました。椎茸は全国的に見ると有名な産地がたくさんあるのですが、いなべ市も生産に力を入れているということなのでしょう。
椎茸が生えたホダ木の形になっています。かつては市内6店舗で販売していましたが、今は2店舗になりました。餡は店毎に異なり、こちらはこし餡に椎茸エキスが入っていて独特な風味です。もう1店はいつも最中があるわけではないらしいですが、椎茸入りだそうです。
賑わう街中
最中と梅以外のもう一つの目的が軽便鉄道博物館です。三岐鉄道北勢線の終着の阿下喜(あげき)駅にある小さな無料の博物館です。ボランティアで運営しており、第1と第3日曜のみの開館で、展示車両の周りを走るミニ電車に乗ることができます。順番待ちの列ができる盛況ぶりで、大人も乗れます。もちろん乗りましたよ。三岐線には貨物鉄道博物館もあり、そちらも寄付とボランティアで運営されています。
街中ではちょうど雛人形のイベントが開かれいて、マップを手にした人々が商店や寺などに飾られた雛人形を目指して歩き回っていました。和菓子店では順番待ちの客に、地元客や店の人が気さくに話しかけていました。他にも5月上旬には農業公園でぼたんまつりが、5月下旬には自転車レースのツアー・オブ・ジャパンいなべステージが開催されます。この日もサイクリストを多く見かけました。意外に賑ういなべ市でした。
椎茸の里
松寿園菓子舗 いなべ市北勢町阿下喜1999-1 0594-72-2330 水曜定休 1個130円
阿下喜駅から北へ信号2個目を左折して150mほど、ウッドヘッドの斜め向かいです。ピーナツ形のきな粉の干菓子や大福、まんじゅうが中心。手作り小物が飾られ、教室を開くこともあるようです。駐車場はありませんが、週末は商工会のウッドヘッドに、平日は短時間なら店前にとのことです。