東海道の宿場町
鎌倉の帰りに平塚市で途中下車しました。以前東京での展示会を見た帰りに、車で相模川の田村の渡し最中を訪ねて行きましたが、今回は電車と徒歩の旅なので、駅から歩いて行ける場所を選びました。
平塚は東海道の宿場町だった所です。駅から目的地までの1.5kmほどを前方の高麗山(こまやま)を見ながら旧東海道を歩きます。朝鮮半島から船で大陸の進んだ文化がもたらされたのですが、上陸する際に目印となった山だそうです。旧東海道は今は大通りになっていて強風が通り抜け、街路樹のイチョウの落葉が音をたてて押し寄せてきていました。
厚みがあって大振りの最中です。両側に平塚の文字が入って、包み紙には平塚の塚や石碑が描かれています。程よい甘さの粒餡がたっぷり入って食べ応えがあります。白い皮種の白餡は粒が残り気味ですが、この大きさなのでバランスに問題無し。ひらつか市民プラザの観光案内所でも販売しています。
今を遡ること千百六十年余り
桓武天皇の三代孫、高見王の娘政子が東国へ旅した際、急病で薨去し、ここに葬られ塚が築かれました。時を経て塚の上が平らになったので、人々はひらつかと呼ぶようになり今の地名となったとのことです。ということで、やって来たのは今も残る平塚です。旧東海道の問屋場跡が江戸時代風の建屋になっている消防分団の角を住宅街に入ると、寺の左隣に平塚の塚緑地があります。
小さな緑地ですが東屋がありきれいに整備されています。門の奥に見える石柱で囲まれたのが平塚の塚です。周りにはいくつか石碑が立っていました。しばらく休憩してから帰りがけに最中店に寄り、市民プラザで木工製品の展示会を眺めてから駅に戻りました。最後に鳩サブレーを土産に買って電車へ。平塚にはまだいくつか最中があるので、また別の機会に訪れる予定です。
平塚最中
安栄堂 神奈川県平塚市平塚2-30-3 0463-31-4784 第1・3水曜定休 1個180円
平塚駅から旧東海道に出て左へ800mほど。本宿郵便局の並びで、平塚最中とあんみつの幟が目印。小奇麗な店構えであんみつの他に団子、羊羹などがあります。鵠沼海岸の有名なかき氷専門店に餡を提供している店で、気さくなご主人がいます。駐車場はないようです。