忍術もなか:滋賀県甲賀市

甲賀流忍術修行

信楽町の次は甲賀流忍者の本拠地、甲賀市甲賀町にやって来ました。森の中にある忍術村で忍者修行体験をするのです!汚れてもいい服装に着替えて入村し、九つの修行に挑みました。

石垣登りや塀越え、塀の際の横歩きに丸木の壁の横づたい。忍者装束の小さな子供たちも頑張っています。ジップラインや一本橋などの最後は水蜘蛛の修行です。通りすがりに何回か見たのですが、全員が池に落ちています。一人だけ渡り切った子がいまして、最初は落ちたそうですが、コツをつかんだらしく、すいすいとガイドロープを引いて渡り切りました。お見事!大人の体重では無理そうなので、旅仲間の小学生が挑戦するも、こちらは敢え無く落水。

96.忍術もなか

甲賀流忍術の巻物を模した皮種は滋賀県産もち米を使用し、中には程よい甘さの粒餡が入っています。忍者の絵が描かれた紙が巻かれ紙紐で留められています。販売個数は5個セットからで、箱入りと箱無しがあります。

「こうが」ではなく「こうか」です

忍術村には講談や漫画に登場する猿飛佐助の碑や、伊賀忍法帖の撮影に使われた大仏の手もありました。土牢らしきものも。手裏剣道場では投げ方を教えてくれ、的に命中したていで写真を撮らせてくれます。ところで、甲賀市は「こうかし」と読みますが、甲賀流忍者は「こうが」だと思っていました。忍術村の人に聞いたら忍者も濁音ではなく「こうか」が正しいそうです。

96.甲賀流忍術村

甲賀市には2022年にポケモンのマンホールの蓋が設置されました。スポーツ公園と観光案内所、くすり学習館前の広場の3ヵ所です。こちらも全て見てきました。また、今回は寄れませんでしたが、忍術村とは別に忍者屋敷もあり、観光案内所にも忍者館があります。帰りがけに気付いたのですが、忍術村での修行に夢中になっていたので、村内のからくり屋敷に入るのを忘れていました。

忍術もなか

菓子長 滋賀県甲賀市甲南町野田594-4 0748-86-0001 無休 5個セット1,150円+税~
甲南ICから2kmほどの県道4号草津伊賀線「野田」の信号近くです。この本店以外に市内に4店舗あります。甲賀流最中、くノ一最中、どらやき、パイ饅頭の他、フルーツケーキなどの洋菓子も。にこやかな「またお越しください」が印象的。広い駐車場あります。

たぬきもなか:滋賀県甲賀市

古の名は紫香楽

地図で見た時になんと読むのだろうと思ったのですが、「しがらき」でした。甲賀市信楽町の信楽IC近くの森の中に聖武天皇の離宮として建てられた紫香楽宮跡があります。旅の仲間たちは興味がないらしく一人で宮跡を散策。一旦は都と定めるも半年経たずに平城京へ戻ったそうで、今は社と礎石を遺すのみでした。

信楽の街では信楽焼ミュージアムを見学してから、たぬきが店先に並ぶ通りを眺めました。信楽焼は個人的には湯飲み茶わんのイメージが強いのですが、来てみるとたぬきだらけですね。なんでも昭和天皇をお迎えした際に、たぬきの焼き物に日の丸を持たせて歓迎した様子がニュースで取り上げられ全国に知られるようになったそうです。

95.たぬきもなか

丸々とした信楽たぬきの皮種は近江産羽二重餅。つぶし気味で硬めの粒餡は十勝産の小豆。甜菜糖を使い甘さ控えめに炊かれた餡がたっぷり入っています。包み紙には日の丸を持ったたぬきが描かれており、注文時に餡を詰めてくれます。

たぬきうどんの謎

昼食にたぬきうどんを食べたのですが、関東で言うところの揚げ玉が入ったたぬきうどんは関西ではハイカラうどんと呼ぶのだとか。ちなみに油揚げが入った蕎麦はたぬきそば。我々が食べた店のたぬきうどんには揚げ玉と甘辛煮の油揚げと玉子に刻み海苔とねぎが入っていて、たぬき、きつね、月見の全部乗せうどんでした。

95.信楽たぬき

大通りを戻り、現代風のかわいいたぬきを写真に収めたり、小さい置物や箸置きなどをそれぞれ購入し信楽駅へ。運転担当以外の者は信楽高原鐡道に乗車。駅には忍者のラッピング車両が停まっており、向かいのプラットフォームには信楽たぬきがずらりと並んでお見送り。1両編成の電車は観光客でほぼ満席でした。紫香楽宮跡駅で降りて車班と合流し、忍術村に向かいました。

たぬきもなか

菓子吉舟川 滋賀県甲賀市信楽町西494-4 0748-82-3110 水木定休 1個280円
信楽駅入口から大通りの国道307号を西へ1km程を北側に回ってすぐの小さな店です。壁に描かれたたぬきの絵が目印。店の半分はおもちゃとラムネなどで、小さなカウンターに和菓子が並べられています。最中の他に、丁稚羊羹や季節のフルーツ大福があり、どれも砂糖ではなく甜菜糖が使われています。車は1台停められます。