嫁入り一週間前
6月8日に開催される津川の狐の嫁入り行列を見に行こうと計画していたのですが、諸々の事情により1週間早く行くことになりました。旅の仲間との車旅です。
福島県に近い山間の阿賀町には磐越自動車道の津川ICで降ります。阿賀野川と常浪川の合流するあたりの狐の嫁入り屋敷に到着。早速仲間のうちの2人が予約をしてあった狐メイクを施してもらい、きつねうどんを食べたり、昨年の嫁入り行列のビデオを見たり、対岸の景色を眺めたりしてのんびりしました。観光客はまばらでしたが、地元のお年寄りグループの他に2階の貸し座敷には20人ほどが集まっていました。
伝統模様の工字繋ぎと狐面にアルファベットが妙にしっくりくるパッケージです。餡は程よい甘さの白餡に小豆粒と少しのごまが入っていて互いを引き立てあっています。また、時期は決まっていませんが小倉餡が出ることもあります。
麒麟山の狐火
昔、嫁入り屋敷の対岸の麒麟山では数多くの狐火が頻繁に現れ、まるで江戸時代に行われた嫁入り行列の提灯のように連なっていたといいます。狐火の正体は不明で、全国で目撃されていますが、阿賀町は特に多かったようです。嫁入り行列のイベントは1990年から始まり5万人もの人出になるそうで、ビデオには狐化粧のお嫁さんが狐ポーズを取りながら歩く様子や子ぎつねたちの踊り、提灯の灯での結婚式が収められていました。
麒麟山にはかつて津川城があり、その険しさから狐も引き返すと言われたとか。稲荷神社もあるのでちょっと登ってみたい気もありましたが、時間がないのを言い訳に阿賀町を後にし、福島県の会津若松市へ。赤べこカフェに立ち寄った後、鶴ヶ城でボートを漕いだり、石垣や堀を見学してから宿へ向かい、一日目を終えました。
狐の嫁入りもなか
きりん堂 新潟県東蒲原郡阿賀町津川 93 0254-92-2403 不定休 1個180円
津川ICを降りて真っ直ぐ行った道沿いです。色とりどりのマカロンに美しいケーキやクレープなどの洋菓子が多いですが、和菓子は土産にぴったりな狐せんべいや嫁入り行列があります。店舗自体も綺麗で、駐車場は隣に縦2列で4台分あります。