タイル最中:岐阜県多治見市

多治見笠原はタイルの町

前回の土岐市の隣、やはり陶器産業が盛んな多治見市にやって来ました。まずは、虎渓山永保寺に寄って、夢窓国師が作った庭園を散策しました。大イチョウは散った後で、モミジも半分ほどは落葉していましたが、大きな池と橋や岩山、湾曲する土岐川などをゆっくりと楽しみました。さて、タイル産地の笠原町へ行く前に、最中を紹介しましょう。

46.タイル最中

タイルをイメージしたような四角い皮種にタイル最中の文字が浮かんでいます。寒天を使っていない餡は少し甘めでもっちりしています。包みにはタイル工場や窯の煙突が並ぶ景色が描かれています。

モザイクタイルの街

永保寺から街中へ出て大通りを横切り、しばらく南下して多治見市笠原町へやって来ました。ここはタイルの一大産地で、最盛期には100以上ものタイル工場があったとか。いまも操業しているタイル工場やガソリンスタンドの塀、店の壁などにモザイクタイルの装飾を見つけました。レトロなものから異国風、鳥獣戯画のような絵までモザイクタイルで作られています。また、この地区のゴミ集積所はどこもタイルで飾られていました。

多治見の街中のタイル

かつて竈や流し台、風呂場などに使われていたモザイクタイルは一時姿を消しかけましたが、デザイン性が見直されて水回りの装飾に使うことも増えてきているようです。いろいろなタイルを見てみたいと思ったら、モザイクタイルミュージアムがあります。タイル原料の粘土山の形をしたユニークな外観で、展示の他にコンシェルジュがいるショールームや絵付け体験工房があります。

タイル最中

美濃屋菓子舗 岐阜県多治見市笠原町上原1647-366 0572-43-2849 水曜定休 1個100円+税
モザイクタイルミュージアムから北へ2.5kmほどの住宅地域にあります。どらやきや大福などが並ぶ、地域に根付いた店のようです。3月4月には郷土菓子のからすみも販売しています。店の向いに駐車場あります。

とっくり陶祖最中:岐阜県土岐市

徳利の名産地

今年最後の最中旅は岐阜県美濃地方へ行って来ました。美濃焼は黄瀬戸や志野、織部など様々な種類の焼き物の総称で、土岐市下石町(おろしちょう)では徳利が有名です。製陶工場から小規模な窯元まで多くの生産者がこの地区に集まっています。そんな土岐市には、もちろん、徳利に因んだ最中があります。

45.とっくり陶祖最中

らっきょう徳利の形の皮種には陶祖の文字が刻まれていて、丸くふくらんだ胴には程よい甘さの餡がたっぷりと入っています。岐阜県菓匠会の最高名誉賞を授与されたことがあり、土岐市観光協会の推奨銘菓にもなっています。

とっくりとっくんに会いに行きました

徳利を擬人化したキャラクターがとっくりとっくんです。妻木川沿いのとき窯元街道のローソン向いに陶器のとっくん達がたくさん集まっています。その丁字路を入ってすぐ左に曲がると下石町裏山地区に入ります。ここはとっくん小径と呼ばれていて、そこここに様々なポーズのとっくんがいます。だいたい酔っぱらっていますね。

とっくりとっくん

窯元が集中している場所で、小径が複雑に入り組んでいますが、陶製の案内板が数か所ありますので迷うことはありません。しかも、ミニチュアの製品が貼り付けてあって各窯元の作風もわかるようになっています。また、下石町の陶器産業の礎を築いた陶祖加藤庄三郎氏家の墓がある陶祖公園や、古い窯の煙突も見ることができます。道が狭いので歩いて散策するのがいいですよ。少し離れますが、街中の下石陶磁器工業協組に駐車できます。

とっくり陶祖最中

虎渓 岐阜県土岐市土岐津町土岐口2091-2 0572-55-3047 水曜定休 1個150円
市役所のほぼ向いで、駐車場は市役所側にあります。大きな天井ライトが土岐氏の桔梗の家紋になっていて目を惹きます。第2第4金曜日は最中の日で、ばら売り一人10個まで120円で購入できます。