金太郎もなか:神奈川県南足柄市

足柄と言えば金太郎

天狗様の寺を後にして来た道を戻り、足柄の道の駅で昼食を取りました。「よいしょの金太郎」という市のキャラクターの人形が出迎えてくれます。県産の牛、豚、鶏を使った料理や足柄茶のそばなどのメニューが充実。デザートに足柄茶のソフトクリームを食べ、土産店で天狗や金太郎の菓子などを購入し、金太郎のふる里へ。その前に、最乗寺へ行く前に買ってあった最中がこちら。

60.金太郎もなか

まさかりを担ぐ姿とくまと相撲を取る金太郎が描かれた昭和レトロな雰囲気の最中。つぶし気味の小豆餡が程よい甘さで、余計な味がしない王道最中です。柚の白餡もあります。

金太郎伝説のふところへ

大雄山駅と足柄峠の中間に金太郎の生家があります。四万長者の娘、八重桐が嫁ぎ先一族の争いを避けて実家に戻り、金太郎を産んだということです。長者屋敷跡や金太郎の遊び石などを見て、産湯にその水を使ったという夕日の滝まで歩いてみました。キャンプ施設の先に金太郎の力水の石碑があり、少し行くと水の音が聞こえ樹々の間に滝が見えてきます。ここで滝行が行われることもあるようですが、この日は中高年の夫婦がハイキングに来ているのみでした。

60.夕日の滝

獣たちと遊んで大きくなった金太郎は源頼光と出会い、坂田金時として怪物退治をするのですが、実は金太郎伝説は足柄峠を挟んだ静岡県小山町にもあり、そちらの方が広く知られる伝説の元になったそうです。この二か所は本家争いをすることなく、協力して金太郎を盛り上げているようです。帰りは足柄峠を越えて小山町側に下りました。残念ながら雲が空を覆い、峠からの富士山は臨めませんでした。

金太郎もなか

松尾屋菓子店 神奈川県南足柄市飯沢7-1 0465-74-0127 日曜定休 1個160円
大雄山駅前通りを最乗寺へ行く途中の川の手前左手にあります。天狗煎餅やだんご、あんころ餅などもあるまんじゅう屋といった雰囲気です。店前に6台駐車できます。

てんぐ最中:神奈川県南足柄市

天狗が護る最乗寺

遠出して春の野山を楽しむべく南足柄市に行って来ました。足柄と言えば金太郎ですが、まずは天狗で有名な大雄山最乗寺へ向かいました。

大井松田のインターから南足柄へ向かう道は、曲がることなく最乗寺まで続いています。道すがら大雄山駅の脇にある和菓子店で最中を購入しました。小さな駅ですがハイキング姿の人々が次々に出てきていました。

59.てんぐ最中

大天狗の顔を模った最中です。こがし種には小豆餡、紅白の皮種には栗入りの白餡が入っています。材料には塩の表示がないのですが、塩味を感じるつぶし気味の餡で甘さは控えめです。包みの「てんぐ」の文字が天狗の横顔になっています。

火炎を背負い白狐に乗る道了尊

街を抜けるとまず桜に囲まれた仁王門が現れました。さらに杉木立の道を2kmほど行くと、道はそのまま駐車場へ入ります。20台程の区画が7~8ヵ所ありますが、開山忌が終わった直後の平日だったせいか空いていました。総受付前の広場から本堂を過ぎると奥には天狗像が護る結界門があります。そのまた奥には奉納された大きな高下駄の横に、白狐に乗り、幸運の蛇を従えた道了尊の天狗姿の像が立っています。

59.最乗寺道了尊

最乗寺は曹洞宗の寺で、開山したのは了庵慧明禅師ですが、その弟子の道了尊が近江から天狗となって飛んできて、岩を砕き谷を埋めて建設を手伝ったのです。やがて禅師がこの世を去ると、寺を護る為にまた天狗に化身して山中に飛び去りました。そうして道了尊は永遠に寺の守護神となったとのことです。道了尊天狗の嘴と狐の鼻先は、ご利益を求める人々が触るのか、つるつるに光っていました。

てんぐ最中

加藤屋菓子店 神奈川県南足柄市関本591-1ヴェルミ3 0465-74-0710 月曜定休 1個120円
大雄山駅脇の並びの1階にあります。新宿中村屋の商品も扱っていて、看板にも中村屋の文字が併記してあります。建物を周った所に市営駐車場があるのですが、短時間の客は駅の送迎用スペースに駐車しているようです。