鬼もなか:鳥取県伯耆町

鬼もなか

日本最古の鬼退治伝説

桃太郎、酒呑童子、茨木童子・・・鬼退治の伝説は各地にありますが、米子市内から10km余り南の伯耆町溝口には日本最古の鬼退治伝説があります。

紀元前3世紀のことです。鬼住山(きずみやま)に住む鬼兄弟の大牛蟹(おおうしがに)と乙牛蟹(おとうしがに)は、人をさらい食べ物を奪って村の人々を苦しめていました。そこで第七代孝霊天皇は鬼退治を決意。苦戦が続きましたが、村人が作ってくれた笹苞団子と、天津神のお告げで用意した大量の笹の葉のおかげで鬼兄弟を退治したのでした。

鬼もなか

伝説とは違い、漫画のような鬼の顔の最中です。中は砕いたくるみがたくさん入った小豆餡。甘めの餡とくるみのバランスがいい感じ。米子市の餅屋さんが作っているのですが、店舗が無いので米子鬼太郎空港のセブンイレブンで購入しました。

守り人となった大牛蟹

鬼伝説の地へは、米子から国道181号を南下しました。溝口インター入口の信号を過ぎると行く手の川向こうの丘に巨大な鬼が座っているのが見えます。遠目からもなかなかの迫力!小鬼たちの像が四隅を守る鬼守橋(きもりばし)を渡って、今は無料開放されている「おにっ子ランド」へ到着。

他に観光客は見当たらず、巨大鬼が鎮座する「鬼ミュージアム」も今は閉館し、寂しさが漂っています。巨大鬼の像は降参して手下となった大牛蟹でしょうか。都の北の守りを任された大牛蟹は古巣の鬼住山の方を向いて座っていました。

鬼もなか

餅屋いけがみ 鳥取県米子市錦町2-205 0859-22-7863 火曜定休 1個162円
米子市内にあった店舗は閉店してしまいましたが米子鬼太郎空港セブンイレブンで販売しています。通信販売をしていて電話でも注文できます。0120-22-7864