イチョウ色付く鶴岡八幡宮
年内にもう一か所日帰り旅を予定していたところが冬季閉館してしまったので、急遽鎌倉への電車一人旅に変更しました。鎌倉には名刹や見所が数多くあるようですが、初訪問の今回は鶴岡八幡宮のみに絞って行ってきました。
参道の若宮大路は駅からすぐです。大路の中央に設けられた一段高い歩道が、源頼朝が作った段蔓です。鳥居をくぐってずっと先に見える八幡宮まで段蔓をゆっくりと歩きました。倒木後に芽が出たあのイチョウの若木はちょうど黄葉していました。本宮参拝後、脇に回って静かに佇む実朝のビャクシンの古木を眺め、政子石がある源氏池の小島に渡りました。ミュージアム前の静謐な平家池に比べ、こちらは鳥たちが集まり賑やかでした。
三種類の餡にそれぞれ源頼朝と妻子の名が付けられた最中です。頼朝は焦がし種に粒餡、政子は桃色の種に白餡、実朝は緑色の種にこし餡が入っています。どれも程よい甘さで、皮種には鶴岡八幡宮の鶴の紋章と裏には八幡の文字と店名が入っています。
強風と眼福
穏やかな雰囲気の参拝の様子を記しましたが、実はこの日は前線通過に伴う強風が吹き荒れていました。和服の家族連れの幼い子は風に飛ぶイチョウ葉を拾い、学生のグループは砂埃の参道の屋台で買い食いをしていました。竹垣の修理の様子をしばらく眺めてから八幡宮を出ると、鎌倉彫の店の「葡萄美酒夜光杯」の漢詩が目に留まり、店内へ。雲紋のペントレイがいいなと思ったのですが、さすがに衝動買いできないお値段でした。
この後、鳩サブレーのグッズを買い、小町通りを一瞥して駅へ。滞在時間は短かったのですが、様々な人がいましたね。中国の観光客は予め調べてきていたのか手水舎で作法に則って手を清めていました。行きがけの電車では伝説のスーパーモデル山口小夜子ばりの美女を見かけ、鎌倉駅では着物と洋装を掛け合わせた鎌倉ダンディーに遭遇。眼福の鎌倉旅でした。帰りに平塚に寄りましたので次回。
鎌倉源氏最中
旭屋本店 神奈川県鎌倉市雪ノ下3-3-21 0467-22-2622 月曜定休 1個200円
八幡宮の東鳥居から通りに出た信号の右の角です。豆大福やどら焼き、団子の店です。また、葛を使った12種類のアイスバーは自動販売機でも販売中です。駐車場はありませんが、隣りの有料駐車場は比較的すいているようです。