きんめ鯛もなか:静岡県下田市

きんめ鯛もなか

キンメダイ日本一

黒船来航に平井平次郎翁と、歴史に因んだ最中を紹介しましたが、下田最中旅の最後は、現在、日本一の水揚げ量を誇るキンメダイです。

鯛という名がついていますが、水深200から800メートルに住む深海魚で、大きな金色の目は深海で光を集めるために進化したようです。1年中おいしいキンメですが、一番脂が乗る冬が旬です。下田の観光ガイドによると、品質の統一や輸送手段の確保に努めた下田が日本一の漁獲量を誇るようになったということです。

きんめ鯛もなか

キンメダイの形をした最中は2種類あります。こがし種が粒餡で、桜色がこし餡です。両方とも刻んだ栗が入っていて、程よい甘さの小豆とちょうどいいバランスです。パッケージにはイラストと赤白金のキンメカラーが散りばめられています。

下田湾を一望

キンメダイの船は朝7時半ころ港に帰ってくるそうですが、もう昼近くだったので、伊豆急下田駅近くから出ているロープウェイで寝姿山へ向かいました。夏休み期間中とはいえ平日なのにロープウェイは乗客でいっぱいです。山頂の展望台から下田湾を見下ろすと、湾の中央には犬走島、手前が毘沙小島で、遊覧船サスケハナが停泊しているのも見えます。この日は薄曇りでちょっと残念。

下田湾

左の須崎半島側にはハリスの小径という石畳の遊歩道が海岸沿いに続いており、そこからの夕陽に染まる下田湾が美しいと評判です。1泊すればこの夕陽を見て、朝は魚市場も見学できますね。市内には1年中キンメ料理を提供する店が何軒もあります。また、旬は冬ですが6月の下田キンメ祭りの頃も脂が乗っているそうです。伊豆急を利用するなら、行きは黒船電車で帰りはキンメ電車なんてのもいいですね。

きんめ鯛もなか

平井製菓 静岡県下田市2丁目11-7 0558-22-1345 火曜定休 1個180円+税
下田文庫と同じ店です。きんめ鯛もなかは下田の東急ストアでも販売していました。道の駅などでも取り扱っているかもしれません。