古くからのサッカーの町
藤の花の咲く時期が年々早まってきています。磐田市の熊野の長藤もゴールデンウイークにはもう咲き終わってしまうので、長藤まつりが前倒しで開催されるようになりました。そんな訳で4月中旬、密を避けて広い公園がある藤枝市に藤を見に行って来ました。
藤枝市は昔からサッカーが盛んで、2020年は男女ともに藤枝市が高校サッカーの頂点に立ちました。その歴史は旧制志太中学(現藤枝東)がサッカーを校技とした大正13年に始まります。昭和32年の静岡国体で藤枝市がサッカー会場となると、名実ともにサッカーの町となり、以降ゴン中山、長谷部、名波などの名選手を輩出しました。藤枝名物のサッカーエース最中も昨日今日できたものではないのです。
60年ほど前に発売されたというサッカーボールの形の最中。つぶし気味の小豆餡は程よい甘さです。市内では2軒が共通の意匠で販売しています。他にも藤枝最中というサッカーボール形のものを販売する店もあるようです。
蓮華寺池公園の藤
市民の憩いの場―蓮華寺池公園は、いつ行っても賑わっています。混雑を避けようと月曜日に行ったのですが、駐車場は空き待ちの車が列をなしていました。池の周りの藤棚を眺めて奥に進み、何種類もの藤が植えられている藤の里広場を過ぎて、シャクナゲが咲く丘を上り、展望台まで行きました。藤枝の街を眺めて休憩し、展望台の先の若王子(にゃくおうじ)古墳群を見学して戻りました。
夏には蓮が池を埋め尽くすこの公園の他にも、珍しい円郭式の縄張りが残る田中城跡があります。うっかり月曜日に行ってしまったので、田中城下屋敷や郷土博物館は休館。田中城の亀のキャラクター「タナカメ」の缶バッヂは買えませんでしたが、最後に立ち寄った黒犬神社でお守りを頂いてきました。鬼岩寺の中にある「死して尚勝つ」伝説の黒犬を祀る神社で、授かる際に住職が真言を唱えてくれました。その日の夢に、昨年亡くした甲斐犬系雑種の愛犬が出てきて、泣けました。
サッカーエース最中
甘栄堂 静岡県藤枝市本町2-1-32 054-643-2517 水曜定休 1個130円
蓮華寺池公園の近くの白子通り商店街にあります。最中作りの体験をした小学生の手紙がたくさん飾ってありました。気さくな女将さんが注文を受けてからみたらし団子を焼いてくれます。東隣の駐車場は奥にUターンするスペースが設けてあります。ここから東へ2個目の信号角のフォンテーヌ府中屋(月曜定休)でも販売しています。