かっぱ最中:愛知県美浜町

かっぱ最中

村人を助けたかっぱの家族

知多半島の観光シーズンは夏なんでしょうが、夏は最中旅に向いていないので、花粉の最盛期がやって来る前に行って来ました。まずはかっぱ伝説が残る美浜町です。その伝説とは・・・

昔々、美浜町の河和(こうわ)にかっぱの家族が住んでいました。太郎とゆり子の夫婦と娘の花ちゃん、弟の和ちゃんです。ある時日照りが続いて村人は困り果てていました。見かねたかっぱの家族は密かに雨ごいを始め、やっとのことで雨が降りました。ところが村人たちが喜んだ矢先、子供が増水した川に落ちて流されてしまったのです。弟かっぱの和ちゃんが気付きその子を助けましたが、今度は和ちゃんが海へと流されて帰ってくることはありませんでした。

かっぱ最中

花ちゃん?お母さん?の姿のかっぱ最中。立体的なので小振りな割には餡が入っている感じです。つぶし気味の程よい甘さの餡と皮種のバランスがいい最中です。河和港近くの本店には見本しかなかったので支店で購入しました。本店にいたおばあちゃんが「おいしくてよく売れるんで、あがってみてください。」と言っていました。おばあちゃん、たくさん買いましたよ!

愛される河和のかっぱ

河和港の高速船乗り場前にはかっぱ家族の銅像があります。河和海水浴場などにもコンクリート製のかっぱの像があるのですが、古びてしまってちょっと恐ろしい姿になってきています。見かねた地元出身の方が私財を投入して河和港に銅像を作ったのだそうで、かっぱ伝説を紹介する立派な石碑も立っています。

この伝説には続きがあります。花ちゃんは鯛を抱えていますが、実はこの鯛は竜宮城の使いで、海に流された和ちゃんは竜宮城で保護されていると伝えに来たというのです。隣の武豊町には浦島太郎伝説があり、それとからめてハッピーエンディングを付け加えたようです。さらに花ちゃんにお婿さんを迎え、子供が生まれたという設定で銅像も増えました。

かっぱ最中

片弥菓子舗西谷店 愛知県知多郡美浜町河和西谷82-1  0569-82-1974  金曜定休 1個100円
町のおまんじゅうやさんといった雰囲気の本店は製造が主なので、西谷支店で購入するのがいいかと思います。河和駅から800mほどの厚生病院の前で、店の前に駐車スペースあります。