高虎さんと忍者の街
涼しくなったので日帰りで秋の行楽に出かけました。旅行三昧の旅の仲間一家に声を掛けたら二つ返事で行くとのこと。自身も仕事で幾度も訪れた伊賀市です。
まずは伊賀上野城近くのだんじり会館を見学して城跡の公園へ。旅の仲間が忍者屋敷や手裏剣の体験をしている間に、藤堂高虎の高石垣を見学。天守西側の高石垣の上には柵などが無く危険!30mの高さから慎重に内堀を見下ろしてきました。因みに天守は建築中に大暴風で倒壊し、その後再建されませんでした。今あるのは昭和の復興天守です。伊賀市民に高虎さんと呼ばれ、その名に掛けた虎模様のどら焼きがあるのですが、最中はと言うとこちらの鬼の最中です。
上野天神祭に登場するひょろつき鬼の最中です。鐘を背負ってひょろひょろと歩く姿が模られ、皮種の背中側には鬼屋敷の文字が入っています。柔らかめで程よい甘さの王道の小豆餡です。
上野天神祭の鬼行列
天神祭は先週だったのですが、最初に行っただんじり会館で鬼行列が展示されています。祭りでは別の場所から出る二つの神輿の後にそれぞれ別の鬼行列が続きます。修験道の開祖役小角が手下の鬼を引き連れる行列と、鬼退治をした鎮西八郎為朝(源為朝)の凱旋行列です。ひょろつき鬼は役小角列の後半にいて「釣鐘(つりがね)」「笈持(おいもち)」と「斧山伏(よきまぶし)」2体の計4体が、沿道の人々の近くにひょろひょろと寄ってくるのだそうです。
鬼行列の先頭には悪鬼という名の鬼もいますが、悪は強いという意味で、邪を払う役目があるそうです。伊賀の子供たちは皆、ひょろつき鬼に近寄られて一度は泣くそうですよ。国の重要無形民俗文化財とユネスコ無形文化遺産に指定されています。人混みは苦手なほうですが、一度は見てみたくなりました。次回は伊賀の有名人に因んだ最中です。
鬼屋敷最中
御菓子司おおにし 三重県伊賀市上野中町3009-1 0595-21-1440 不定休 1個130円
本町通りにあり、看板猫の黒猫くうちゃんが出迎えてくれる店です。明治創業当時の雰囲気で、時代もののレジスターがあります。お土産処で売られている忍者最中はこの店の品で、伊賀名物の丁稚羊羹のカップ入りもあります。昔の街並みなので店の駐車場はありません。