火焔型土器と雪と縮の町
太助とあおに別れを告げて向かったのは新潟県。谷川岳を過ぎると道路脇には解け残った雪溜りが出現し、あっちにもこっちにもと驚いているうちに十日町市に到着。今回の旅企画の中心である十日町市博物館へ!
2年前の2020年に新築再開館しました。雪と信濃川の展示室では再現された昔の家の中にはいったり、織物の歴史室では柄や色を選んで着物に仕立てるシミュレーションをしました。メインの縄文時代の展示室には土器の立体パズルや触れるレプリカがあり、子供たちも楽しめます。縄文人のアバターを作るコーナーでは衣装を選んで顔を撮影すると、パネル画面の縄文村にアバターが現れて猪を仕留めたり魚を獲ったりするのですが、縄文人がみんなマスクをしていて笑いました。
火焔型土器の最中は十日町産こがねもちを使用した皮種に、程よい甘さの少し固めの小豆餡が入っています。包みの模様は十日町名産の縮の着物で、5種類ありますが中身は同じです。地元高校生の発案によりできた最中です。5個入りと10個入りもあり、連休以外は予約したほうがいいようです。博物館のショップでも買えます。
新潟県初の国宝
縄文展示室の中には国宝展示室があって火焔型土器や王冠型土器が展示されています。笹山遺跡で発見された火焔型土器14点を含む57点が新潟県初の国宝に指定されています。展示物はフラッシュを使わなければ撮影できます。中央の展示ケースには2点の火焔型土器が一カ月交代で展示されていて、この日は高さ46.5cmの縄文雪炎(じょうもんゆきほむら)と呼ばれる国宝指定番号1でした。
なんだかテンションが上がって、旅の仲間とともにミュージアムショップであれこれ買い込んでしまいました。さらに道の駅で笹団子など買い、信濃川を渡って西へ。途中で蒲生の泥火山を見学。とても小さいものですが、全国的に珍しいそうで、時折泥が湧き上がり、辺りにはガソリンのようなにおいが漂っていました。県道に戻り、すぐ先の儀明の棚田を眺めてから上越市に向かいました。
土器ドキ最中
木村屋 新潟県十日町市駅通り98番地1 025-752-2280 無休 1個160円 箱入り10個1810円
十日町駅の東口から駅通りを150mほど。パイ生地の饅頭やフリアン、パウンドケーキなどの他、柿の種の量り売りもやってます。妻有ショッピングセンターに支店があります。本店は駐車場はありませんが、お茶がいただける休憩スペースがあります。