入れ子の銅鐸など39個
宍道駅からJR木次線に乗って、やって来たのは加茂中駅。他に乗降客は無く、寂しい駅でしたが、駅長さん(?)が親切にもタクシーを呼んでくれて、加茂岩倉遺跡へ向かいました。
まずは遺跡のガイダンス施設に立ち寄ってレプリカを見学。発掘当時の様子のビデオでは全国からやって来た見学者の長蛇の列にびっくり。今は他に見学者は無く、館長さん(?)が丁寧な説明とお茶のサービスをしてくださいました。出土した39個のうち、13組が中型の中に小型の銅鐸が入っている入れ子の状態だったそうです。遺跡を見た後はタクシーで最中屋さんへ。
入れ子の銅鐸を表現したという最中は、程よい甘さの餡に弾力のある厚めの求肥が入っています。お店は和洋両方のお菓子を販売していて、背高帽子を被ったパティシエのような方が出てきてちょっとびっくりしました。
荒神谷遺跡との関係は?
農道の工事中に全国最多となる39個の銅鐸が見つかったのですが、やはり全国最多の銅剣が埋められていた荒神谷遺跡から直線距離で3.4kmと近く、×印のついたものが両方の遺跡から出土したこともあり、この2つの遺跡の関わりが研究されているそうです。
発掘された銅鐸は島根県立古代出雲歴史博物館にありますが、加茂には岩倉遺跡の他に、三角縁神獣鏡が出土した誰のものかわからない石棺や、元旦に岩の中にいる金の鶏の鳴き声を聞いた人は幸せになるという金鶏伝説の大岩もあります。
銅鐸最中加茂いわくら
菓子工房たてたに 雲南市加茂町東谷88-2 0854-49-7020 不定休 1個130円
JR木次線の加茂中駅と加茂岩倉遺跡の中間で、駅から歩くと20分ほどかかります。出雲神話街道(国道54号)沿いで、宍道からは約10km。駐車場10台あります。